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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



向かい側に座っている祐に聞いてみると目を見開いて少し驚いていたような顔を見せる。


今回の休日もデートができると思っていたから私も首を傾げる。



「えーっと……、今日は午後から友達と会ってくるから小春はゆっくりしていていいよ?」


「友達?」


「そうそう!友達。会えなくなるから今のうちに会って起きたいんだよ」


祐にとって家族以外にも大事な人がいることを忘れていた。


今まで見掛けたことがないから知らないけれど、会社関係以外にも友達がいるのは当たり前だ。


大丈夫。ここで疑わなくても会うのはきっと男友達に決まってる。だから、ここは快く送り出してあげないと……。



「そっか……。いってらっしゃい。夜に肉じゃがを作ろうと思ってたけど明日にするね」


残念だけど仕方がないと肩を落とすと、祐が何かに食いついたのか目を輝かせて前のめりになって私に迫ってくる。


「マジで!?小春の作った肉じゃが食べたい!じゃあ、晩飯の時間までには必ず帰ってくるよ」


「えっ……。いいの?」


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