パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 溺愛とさよならの決心

どのくらい好きでいてくれるのかとか答えてくれると思い、わくわくして顔を上げると私の体を支える祐の手に少し力が入った気がした。


でも祐の胸元からはどんな表情をしているかまではっきりと見えない。


正面に行こうとして体を動かそうとしても、強く抱き寄せられているから移動することができなかった。



「やだ。まだ教えねー」


「えー！何度も聞いてるのにまだ教えてくれないの？」


「これはオレが葉月のことで小春を傷付けてしまったお詫びでもあるからそう簡単に答えられないよ。
はっきりと断れなかった自分がしてしまったことをそれほど重く受け止めてる。……それに、一発で当てないといけない問題だからな」



どんな答えを出そうとしてるのか想像もつかない。


土嶋さんのことで傷ついたことは許さないと言ったけど、今でもここまで考えてくれているとは思っていなかった。


悩ませてしまっているところを見ると些細な我儘を言ってしまったことに後悔する。



「もし、その答えが外れたらどうするの……？」