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第21章 祐の出した答え

トレーを持って立ち上がると土嶋さんが焦り出したけどそれに気にせずテーブルから離れた。


「はくまいはおれたちに気を使ってくれたんだよ。二人で食事して英気を養おうぜ」


「こういうところでそう言うことを言うのはやめてよね！優は本当キモイんだから……。でも……、嫌いじゃない」


店で食べた物に対してご馳走様と思うけど、土嶋さんと椿さんにも「ご馳走様でした」と言いたいくらいだ。



言いたいことをはっきりと伝えられるくらい仲が良くて羨ましい……。



そんなことを思いながら会社へと行き、いつも通りにパソコンを立ち上げて仕事を始める準備をする。


電源ボタンを入れてから、また今日も仕事か……っと退屈に思っていた日々が懐かしく思えてきた。




勤務時間になって少し経った後、私は課長がいるデスクにある書類を持って向かった。


「課長、話したいことがあるんですけどいいでしょうか？」


「白米さんか。どうしたんだい？
転勤のことなら心配いらないよ。寮があるからそこに行けばいいだけだから」



「いいえ。これを受け取って欲しいんです」