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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え



それから談話室に呼び出されて課長と数人の先輩に囲まれて退職について話し合った。


会社を辞めることを何度も止められたけど「異動させるのなら辞める」と意見を貫き通した。


自分のデスクに戻ることなく、後輩に仕事を教えてあっという間に昼の休憩時間に入る。


それでも時間通りに進み、きちんと休憩を取れるのが不幸中の幸いだ。



まずはトイレに行こうと思い、廊下へ出ると私の方へ向かって急ぎ足でやってくる人がいた。


「小春ー!どうしてオレを置いて行ったんだよ。少しでも一緒にいたいのに……」


声を掛けてきたのは祐だった。

いつも整えている髪が今日はぴょんと跳ねていて寝癖がついている。


「ごめんね。会社でやることがあったから先に行っただけだから……」


「そっか……。小春も忙しいんだな。今日は一緒に弁当食おうぜ。ばーちゃんから小春の分も預かってきた」


「ありがとう。私も祐と食べたい」


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