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第2章 麻衣子

　俺は肩に手をまわす。
　そして強めに、抱いた。


「痛い！　でも……」


　麻衣子が俺の胸元に強く手を置いた。
　抵抗していると言うよりも、支えてくれている様に思う。腕を解くと、少し距離を置き顔を上げる。


「チューしよ」


　麻衣子が目を閉じた。
　俺は引き寄せられ、唇を合わせた。舌を滑り込ませると、彼女は無抵抗に侵入を許してくれた。
　唇を離すと、目が合う。
　

「お風呂、溜まったかな？　少しみてくるね」


　頰を赤めながら、風呂場に行った。
　俺の胸が高鳴る。
　スマホを取り出す。そしてベストパートナーにある彼女のプロフィールを見た。



　ユーザーID　10574120

　ネーム　　　麻衣子
　年齢　　　　20
　身長　　　　150未満
　体型　　　　普通
　血液型　　　ＡＢ
　
　趣味　　　　カラオケ　
　特技　　　　ポジティブなところ
　好きタイプ　おもしろい人
　煙草　　　　吸いません
　お酒　　　　飲めません
　
　結婚　　　　してないよ
　子供　　　　してないからいるワケないよ
　恋人　　　　いずれは
　
　目的は　　　メル友　趣味友　食事相手　結婚相手　遊び相手　大人の関係


　一言


　少し前に二十歳になりました。
　楽しい人と知り合いたいです。
　見かけよりもしっかりはしてます。


　見かけよりもしっかりね……しっかりよりも、ちゃっかりだろ！　と突っ込みたくなるな。
　しかし若いな二十歳とは……俺、大丈夫か？