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ベストパートナー
第2章 麻衣子
「再婚の父とは、全く水が合わなかった。おもしろくなかった」


 麻衣子が俺の乳首を舐める。
 体が反応するのを見て、コイツが喜んでいるのだが……。


「合わせるように頑張った。でも、ダメはダメだった。たがら夜遊びが増えた。学校も行かなくなった……その結果、家を出された」


 麻衣子が淡々と語る。
 何だか珍しい展開だと思ってしまう。
 人前昔の光景を、麻衣子が語っているようでならない。今時、こんな展開あるのだろうか? だけど作り話でもないように思う。


「テルがアタシの話をどう思っているかはわからない。どう思ってもいいから、話すから」


 ドキ! 態度が出たのか?


「アハハ、そんな所、好きだな」


 麻衣子がキスをした。


「家を出された……でも、受けてくれた人はいた……それがパパなの」


 俺は麻衣子の髪を触り、遊んでいた。
 そして先ほどの、「お前も」の言葉を思い出す。


「……そう、パパはアタシを養ってくれる代わりに、アタシの体を要求した!」


 やはり! しかしこれは完全な犯罪!


「テル、勘違いしないで! アタシは受けたの。だって……好みだったから。渋くて格好良くてぇ」


 は?


「だから、アタシ好み! アタシが店を持ちたいと言った理由はね、パパの夢でもあるの。パパはアパレル業界にいるんだけど、独立したがっているの。アタシのこのお金は、その費用だから」


 麻衣子が笑う。



「アタシ、パパとも寝てる。いいパパ……何だけど」


 ん? なんだ?


「かなりSっ気が強いの! アタシが嫌がることを平気でしたりするの! さっきのテルみたいに」


 麻衣子がそう言いながら、目尻が下がっている。
 コイツ……デレデレとするな。


「ベストパートナーにいるのは、父の監視と母の監視なの。あの二人はここで知り合った。そしてまだここにいるの。スマホで確かめたから間違いない。アタシなりの抵抗ね。ただ……」

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