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第2章 嵐が始まる

七海はリビングに入るなり智也をじっと見ている、智也は少し驚きながら「七海ちゃん、どうしたの？」と切り出した

「七海ちゃん？ なんで、妹になったとたんに七海ちゃんになるの？ あの時は七海… 七海…って呼んでたじゃない？」

「それはその時は、俺の女だったから七海と呼んだ、今は亜美の妹だから七海ちゃんだよ」

「自然消滅しただけじゃない、キライになったとか、そういう話じゃないでしょ？」

「確かにそうだよ、でも、もうダメだ 七海ちゃん、帰ってくれないか？」

「イヤ、帰らない」

七海は成長はしたが、あの時と変わらない香りは漂わせている