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第17章 街道の孤児院

チョイチョは、貴族のパーティーでジャックと共に出席したマーラに一目惚れをした。


ありとあらゆるアプローチをするが、相手にされない。


ジャックより格上の自分を無下にし、靡かない。


そんなマーラにさらにのめり込んだチョイチョは、今回の計画を立てた。


ジャックが居なくなれば、マーラとて生きていく為にも自分に靡くだろう…。


計画が出来上がった時、チョイチョは自室でほくそ笑んだ。


しかし拐ったマーラは、意外にも頑なにチョイチョを拒んで一向に靡かない。


頭にきたチョイチョが出た行動が、自室の中央でマーラが折れるまで拘束する事だったのだ。

―その内靡くだろう。
一緒に連れてきた子供は、どうなったか知らんがな…


チョイチョは、パチンと指を鳴らす。


その音にマーラはビクンと反応し、顔色が変わる。


「いや…アレは…止めて…」


先程の気丈な態度が一変。
怯えた目で、チョイチョを見ている。