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第18章 噂の屋台

「やあ、待たせたね。」


気さくな物言いで現れたのは、多分王様だ。


後ろにザンルーフさんがいらっしゃるからね。


「急にお呼び立てして、ごめんなさいね。」


いえいえ。


「まあ、頭を上げて腰かけてくれ。」


王様が現れた時に、慌てて床に膝まづいたんだよね。


「はい。」


まあ、いつまでこうしていても話が進まないからお言葉に甘えて進められたソファに座った。


「あの…それで、なんで…？」


早速呼ばれた理由を聞くために口を開く。


王様とザンルーフさんは、一度目を合わせ王様が居住まいを正した。


「孤児院の噂は、前々から耳にしている。」


「わたし達は、急成長した孤児院を調べたの。」


「はあ…。」


「そこで、【ヤオマ】という新たな行商の話も知った。」


「わたくし、お野菜が大好きでね。わがままを言って、今日寄らせていただいたのよ。」