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第7章 湖の神殿

美しい神殿内を惚けながら、見回していると中央の祭壇に神官の様な人が現れた。

「皆様。此より礼拝式を行います。」

神官が声をかけると、一斉に白いローブ集団が膝まづく。
咲も慌てて真似をする。

すると、何かを唱え始めた。
神官が淡い光を纏い始める。

ズキッ

咲は突如、鋭い頭痛を感じ戸惑う。

いや、なに？頭痛い…。

チラッとディラを見ると、何故か怒ったような顔をしている。そして、4人の袖を掴み出口へ向かう。

（ディラ、どうしたの？）

念話でいうと

（咲、これは紛い物だ。早急に出た方がいい。）

他の3人はディラの行動に意味がわからず、慌てている。

「ちょ、どうしたんです？」

ヘラも小声でディラに問いかける。
ディラが何かを言う前に咲に異変がおきた。