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咲の旅物語
第7章 湖の神殿
人々が何事かと周りを見渡すと、いつの間にか全員、湖の畔にいた。

人々の目の前で、湖に建つ神殿が震えている。

ゴゴゴ…ゴ…ゴ…

そして、震えが止まった。

シュパァァァァァァ…

突如、天へ神々しい光が立ち上る。
その光が収束していき、美しい羽を持った人へと形取った。

そして、また声が聞こえた。

「私は世界を造りし創造神様の使いです。
あなたたちの所業は、神への冒涜です。
心をいれかえなさい。」

フッ…

そういうと、神殿がかき消えた。
そして、次々と人々が倒れていく。
最後に立っていたのは、ディラを除くヘラ達だった。

「えっ?えっ?」

狼狽える3人に使いの者は微笑み

「あなたたち以外の方々の咲さんへの記憶を消しました。
ちょっと、咲さんを預かりますが直ぐに帰って来るでしょう。それまで、待っていてくれますか?」

その言葉にダイゴが強い目を返す。

「約束があります。俺たちは待ってると伝えてください。」

「わかりました。」

使いは微笑むと消えた。

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