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第1章 ドSな後輩クン

「先輩、手伝わせてしまってすみません…」

「ううん、気にしないで？ちょうど仕事かたづいたところだったし！二人で探した方が早いにきまってるよ」

「ありがとうございます」


落ち込んでた顔がぱぁっと笑顔に変わったことに、私の心も明るくなる。

丁度仕事が一段落して私がオフィスに戻ってきたとき、後輩の矢野くんは、機嫌の悪い部長のとばっちりに合い、余分な仕事を頼まれて困っていた。

大量の資料を探してこいと言われたらしい。

仕事の出来る矢野くんにはいつも助けてもらってるし…

恩返しがしたかった私は、「手伝おっか？」声をかけたのだった。