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結婚式前夜
第1章 麗子さんとぼく
彼女の手が、ぼくの乳首に伸びてきた。
ぼくの乳首をつまみ、転がし、ねじる。
その間にも、彼女の上下運動は続いている。
長めの濃い陰毛で覆われた、縦長の大きな口が、ぼくのペニスを頬張っている。
彼女は大柄だ。
身長はぼくと同じ、170センチくらいある。
体重も……ウエストも……ぼくと同じくらいか、それ以上かもしれない……。
その身体がぼくの上で、ぎしぎしと、スプリングの反動を利用し、上下に揺れている。
刺激的な眺めだった。
あられもなく大股を広げた女性が上になり、ぼくのペニスを下の濡れた口でくわえ動いている。
でも……ぼくはこの光景にも欲情しない。
他の人はどうかわからないが、ぼくは欲情しない……。
ただ彼女からペニスに与えられる物理的な刺激だけが、ぼくを高ぶらせてきた。
久し振りの直の感触だった。
「麗子さん、だめだよ……コンドームつけないと……もうイキそうになってきたよ……」
ぼくは弱々しく告げた。
その方が、彼女が悦ぶのを知っているからだ。
「もう? だめよ……まだイッちゃだめっ」
そう叱りながら、心なしか彼女の動きが速くなったように思えた。
ぼくの乳首をいじっていた片方の手が離れ、代わりに彼女の舌がそこに当てられた。
片方の乳首を指でつまみ、もう片方を舐めて転がした。
「だめよ、まだ……私がいいと言うまでだめ。分かった?」
「あ、でも、だめだよ、イっちゃいそうだよ。早くコンドームをつけてよ」
ぼくは切ない声で抵抗してみせた。
イキそうなのは本当だが、この声は本当のぼくではない。
「だめよ……まだだめっ、イったら許さないから……」
彼女が睨み付ける。
「あっ、でも、だめだ……なんでコンドームつけてくれないの? だめだよ、麗子さん!」
「だめよ、だぁめっ!」
今度はぼくの口の中に舌を挿し込んできた。
彼女は、下半身でペニスをくわえ込み、上下運動をしながら、両手でぼくの乳首を弄び、舌でぼくの口の中をいたぶる。
またさっきより物理的な刺激が強くなってきた。
「んぐっ……だめだよっ……あっ、やめてよっ……出ちゃうよ!」
ぼくは顔を横に振り、彼女の舌を逃れて叫んだ。
彼女が上からぼくの手首を掴み、押さえつけた。
ぼくは彼女の体重を腕に載せられ動けなくなった。
「だめっ! 中で出したら絶対許さないからっ!」
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