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結婚式前夜
第1章 麗子さんとぼく
理由は二つある。
ひとつは、世間体を重んじ、結婚前に絶対妊娠してはいけないことと、もうひとつは、彼女の楽しみのためだ。
コンドームを付けていれば、ぼくがいつ耐えられなくなって射精してもよくなるからだ。
彼女はぼくを責め、耐えられなくして、その上で自分の中で射精させるのが悦びのようだった。
最初にコンドームを付けてしまえば、その楽しみを途中で中断することなく行えるのだ。
ぼくは、彼女の初めての騎乗位で、彼女から責められている最中に、耐えきれず射精してしまった。
コンドームは付けていなかった。
そのとき彼女は烈火のごとく怒った。
彼女は、ぼくに馬乗りになりながら目をつり上げた。
頬を叩かれた。
叩かれながら、ぼくは彼女に必死に謝った。
「ごめん、麗子さん、ごめん、我慢できなかったんだ……」
ぼくは“許し”を懇願した。
麗子さんも怖かったが、その背後にいるであろうママがこわかった。
もしかして、ぼくが麗子さんから嫌われ、この縁談が破談にでもなったら、ママからどんなに怒られるか……。
ぼくは涙を浮かべて何度も謝った。
彼女は、ほどなくして、笑みを浮かべた。
そして、ぼくを上から見下ろし、ぼくの頭を撫でた。
「いけない子ね……私の中そんなに気持ちよかったの……?」
「うん、すごい気持ちよかった……我慢できなかったんだ……」
「いけない子ね……」
彼女はぼくに頬ずりをした。
そのときかもしれない、彼女がぼくを使った“楽しみ方”を見つけたは。
だから、いま、麗子さんがコンドームを付けずに、ぼくのものを自分の中に入れようとしていることに、驚いたのだ。
「麗子さん! コンドームは?」
彼女は何も答えなかった。
彼女の下の、ひだが大きく広がった口が、ぼくのペニスを一気に呑み込んだ。
「あんっ!」
彼女がわずかに仰け反った。
相撲の四股を踏むような、がに股の型になった。
その状態で彼女が動き始めた。
自分の股を覗きこみながら、彼女の大きなお尻が、ぼくの股間に付くか付かないかの位置ほ保ち、上下運動を行う。
ぼくのペニスが、麗子さんの身体にくわえ込まれ、麗子さんが動くたびに麗子さん体内から出たり入ったりするのが見えた。
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