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SS作品集
第33章 結婚

結婚式当日。
私は純白のウエディングドレスを着て、ヴァージン・ロードを歩く。
入籍済みの夫の元へ行き、微笑み合った。
同期の彼は、笑顔で拍手している。
私が結婚したのは、三年前から付き合っていた年上の人。
同期の彼には年下の彼女がいて、一ヶ月後に結婚式。
お互いに結婚について話し合ったおかげで、客観的な意見を聞くことが出来た。
自分がどんな式にしたいかだけではなくて、ゲストとしてならどんな内容が楽しめるか。
そのために、結婚について話し合っていた。
同期の彼は、友達としては申し分ない。彼も、私をそう思ってくれているはず。だからこそ、率直な意見も口に出来た。
でも、結婚となると違う。
元々お互いに恋人がいたし、同期の彼に恋愛感情は全くなかった。
私達は明日から一週間の新婚旅行。
それについても、同期の彼と相談していた。
どんな場所が思い出としていいか。プランや料金についてまで。
勿論私も、彼の内容を全て知っている。
学生時代に仲が良く、お互いを知っているから出来たこと。
この先も、夫と喧嘩などあれば相談していくつもり。
夫は人生のパートナーで、同期の彼もまた、素晴らしいパートナーだと思っている。
終わり
この関係。どこまで上手くいくのでしょうか……?

