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SS作品集
第7章 道
もしもこの道から外れて、横道に入ったとしたら、嵐が来るかもしれない。雷が落ちるかもしれない。その方が恐怖だ。
ただひたすらに急ぐことなく、休むことなく、自分のペースでこの道を歩き続ける。
誰に命令されたわけでも無い。
私は私自身の考えで、この長い道を真っ直ぐに進んでいる。今までも、これからも。
それがいい。
そうしていれば、いつか終点に辿り着く。
終点に何があるのかは解らない。
この道も、どこまで続いているのか分からないが、進み続けていればきっと間違いなどないはず。
私は、これからもこの道を真っ直ぐ進み続ける。
了
主人公の性別も明かさない形で書きました。
あなただったら、思い切って横道に入ってみますか?
それとも、真っ直ぐに歩き続けますか?
勿論、それはあなたの自由です……。