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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第8章 黒いお馬さん


「‥ァー…ユリアー……」


…誰?
遠くでアタシを呼ぶのは…
今は…そっとしておいてほしいのに・・



幼女ユリアは傷心の心を訴える。







「…リアー…っ…ユリアッ!?」


「──!……あ…っ」

誰かと思えば声の主はマークだった。
血相変えてユリアを呼んでいたマークはユリアの姿を見て尚更、青ざめていた。

そう、傍から見れば、大の男が小さな女の子の口を血だらけのタオルで押さえ込む姿はどうみても危ない

しかも、上半身裸‥‥










ロイドは完全にやばいと 確信した‥








「ぅぎゃ―――っ!!

あるぅーっ!!てぃむぅーっ!だれかぁっー!!」


マークが半狂乱になって泣き叫ぶと、騒ぎを聞き駆け付けて来たのはなんと警備員と‥‥





精鋭部隊隊長のルイスだった……







「──!?っ…なにやってんだっ!?お前っ!」


間を置いてルイスが叫ぶ







あ‥、ダメだ‥、ははっ




俺の人生、終わった…









目尻から涙がちょちょ切れる。頬を牽き吊らせながらそう悟ったロイドであった……


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