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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第8章 黒いお馬さん


「アルぅーっごめんなさいごめんなさい ごめんなさいっ!!…っ
うっ…うぅぇっ うぇぇっ」

マークはアルの顔を見るとまた泣き出した。

周りの食事にきてた者達がその様子に目を奪われ、ぼそぼそと話をしている。


「なんだありゃ、あそこだけ迷子あずかりセンターか?」


…迷子預かり…仕方ない、確かにそう見える‥


「違うぜ、あのロイドって奴が何かやらかしたらしいぞっ」


…え、ロイド?


団体掛けのテーブルを奥まで見渡すと、一番隅に昼真会ったままの姿でロイドがいた‥


…寒くないのかな?夜は冷えるのに‥

上半身裸の姿にこっちの身が震える


「あっ!ユリア。よかった!ここに居たんだね!!」

少し離れた席にユリアがいた
…えらい大人しいな、やっぱりジョンの事がこたえてるのかも‥


アルはうつむいてるユリアに話かけた

「ユリア、ジョンは絶対見つか‥る……!?っ

どーしたのその顔はっ!?」

ユリアの顔には乾燥した血のような物が、あちこちにこびりついている‥


ちょうどそこへアレンが、血相変えて走り込んできた
「―――!…」

アレンはロイドを見るなり悲痛な表情を浮かべ、ロイドの足元にへたり込んでいた

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