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ご主人様のディルド
第5章 ご主人様はヌルヌルと遊ぶ
「そうだ……アレ……使ってみようかな?」
ご主人様は何を思いついたのか僕を床に置いてどこかへ行ってしまった。
僕は少し不安に駆られた。
もしかすると僕にとってライバル出現かもしれない。
僕はとても原始的なディルドだ。
大人のオモチャは日進月歩の勢いで発達していて今ではいろいろなものが出回っている。
特に男性用の大人のオモチャなんか本当にすごいらしい。(僕はよくしらないけど)

女性用でも僕の強力なライバルはいる。
例えば電マとかバイブというわれるものだ。
僕はただ男性器の形をしたものだけど、電マやバイブは振動することができる。(それも振動に強弱をつけられるのだ!!)
そんなのをご主人様が手に取ってしまえば……。
僕はたちどころに居場所を失い、しまいには納戸から永久に出れなくなってしまうかもしれない。

僕がそんな心配をしているとご主人様が戻ってきた。
ご主人様の手には何か握られている。
一体あれはなんだろうか?
まさか……。僕の不安が的中してしまったのだろうか?

ご主人様の手に握られていたものは細長い箱だった。
そしてご主人様はその箱から中身を取り出した。
「買っちゃった……」
ご主人様は僕を購入して届いた時の様なセリフを呟いた。

僕にはその物体がご主人様の鏡台で見かけるような保湿クリームか何かのチューブにしか見えなかった。
別だんそんなものだったらスキンケアに熱心な女性なら誰でも持っているものだろう。
しかしご主人様の表情からするとそのようなものではないみたいだった。

ご主人様はそのチューブのキャップを回した。
そして床に生えていた(床に置かれていた)僕の身体にヌルヌルした透明な液体がかかった。
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