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微睡みの中で
第8章 微睡み。
俺はズボンのファスナーを下ろし、既に固くなっている己の肉棒を、沙耶香の秘部にあてがった。
沙耶香もそれを受け入れようと、目線を股間に移しながら、俺の腕に手を添える。
ヌププ…とゆっくり秘肉に沈めていく。
「は、ぁあ…っ」
それはすんなりと俺自身を受け入れ、締め付けた。
全部入り切ったあと、息ができないほどのキスをする。
とろとろに蕩けた沙耶香の顔を見つめ、名前を呼ぶ。
「沙耶香…」
「…?」
トロンとした瞳で見つめ返してくる…。
今ではこんな表情も俺に見せてくれる。
「……っ、…愛してる」
ああ、言ってしまった。
少し反応が怖かったが、沙耶香はその言葉を聞くと目を丸くして一瞬固まった。
しかし直後に俺に抱きついて、少し震えた声を発する。
「今、まで…そんな事言われてもなんとも思わなかったのに…」
目に涙を滲ませて、また、口付けるとギュウ…と抱きしめる腕に力を込めた。
「心臓が…きゅんってした…」
お互いの声と、体温と、気持ちが、ようやく一つになれた気がした。
それからは沙耶香が愛しくて、胸の高鳴りが止まらなかった。
名前と愛を囁きながら、頂きへと上り詰める。
果てた後2人、ベッドで微睡んでいると、俺がぐっすり寝ていると勘違いした沙耶香が俺の髪を撫でた。
「…一人で言い逃げなんてずるいわよ、聡…」
独り言を言い始めたので、目をつむったまま寝たふりをする。
ベッドのなかで俺に擦り寄り胸の中に収まる。
暫く黙り込み、眠ってしまったのかとおもってすこし薄目を開いたとき。