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微睡みの中で
第3章 翻弄
沙耶香は声をあまり出さないように抑えるタイプのようで、たまに鼻から漏れる声と息に混じった声をあげる程度だった。
フフ、と俺を見下ろし、微笑む。
莉奈とは逆に、沙耶香は俗に言う女王様っぽい雰囲気で俺を責める。
女にこんな扱いを受けたことがなかったのですごく困惑している。
年上だからか、雰囲気からか、なかなか逆らえずにいた。
長いストレートのポニーテールを揺らして腰を振り、猫のような目で俺を見つめる。
この目に、釘付けにされてしまう。
時々眉を顰める。
苦悩の表情も、笑った表情も、いちいち美しい。
言葉や声、更には表情や腰使い、細かい所作なども含めて、聴覚や視覚的にもかなり興奮させてきた。
「はぁ、はぁ…っふ…ぁっ」
沙耶香が俺の方に体を倒した。
一瞬ふわっと汗と石鹸の匂いの香水が鼻腔を擽り、艶かしい顔が間近にきてドキリとする。
荒い吐息が耳に、ダイレクトに響く。
貪るようにキスをし、また腰を動かし始めると、今度は肉棒の先と肉豆を擦り合わせる。
今度ばかりは俺を責めるというより自分が気持ちよくなるために動いているようだった。