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扉の向こう
第10章 新章プロローグ
~プロローグ~
望海が生まれてから3年。子供は保育園に通う様になった。私はパートを再開し、「母親」「妻」「香菜」と三つの顔を持つようになった。「香菜」はいつも後回しになってしまうが、必死で三つの顔をこなしてる。朝から寝る時間まで動きっぱなし。僚太だって私達の憧れのマイホームを視野に入れ、以前より仕事に打ち込む様になった。ありがたい事に望海の面倒も進んでしてくれる。ところで最近、僚ちゃんは望海がいなくても「ママ」って呼ぶようになったけど、いつから私はあなたの「ママ」になったの?私はあなたのママではない。「妻」です。しかも、私には香菜という名前がある。多分、僚太は忘れているに違いない。そうだ、もしかしたらママという名前の子育て兼家事マシーンだと思っているのかも?悲しい。僚太、あなたの愛した「香菜」はどこ行ったの?私はここにいるのに。最近夜の生活も無くなった。恐らく原因は私だ。望海が生まれたばかりの頃、僚ちゃんは夜迫って来てくれたけど、私は拒否してしまった。慣れない「母親」で一生懸命だったんだ。ごめんね。けど、一年位して少し余裕が出てきて、今までのお詫びの意味も込めて私から誘ったら、「仕事で疲れた」って断られた。その後何回か私から誘ってみたけど全く同じ。最後にHしたのは1年位前。私から誘ったら、しょうがないなって感じで始まって、サクサクっとしておしまい。終わったら僚ちゃんはとっとと寝ちゃって、私は悲しくなって泣いてしまった。それから一緒に風呂に入る事もなければ、一緒のベッドで寝る事もない。お互いの手すら触れた事がない。私は僚ちゃんがこっそり独りで性欲を処理しているのは知っている。パソコンの履歴でバレバレだもん。私も独りが上手になっちゃった。けど、いつも終わったら空しくなる。僚ちゃんに愛されたい。必要とされてるのかな?私が家事兼子育てマシーンで無くなったら、私はいらないのかな?一体どうしたらいいのだろう。僚ちゃん助けて、「香菜」が寂しがってます。

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