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ひと月半の恋人
第3章 友達
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最後だから特別な事する?っては、言ったけど。
なんで、こんな時に、ナマでっ……!!
入ってきた感触が、今までと全然違う。
すごくはっきりしてて、熱くて、擦れる感じが堪らない。背中を何かがぞくぞく走るのが、止められない。
ゆうちゃんとだって、ナマでしたことなんかない。
口を塞がれてても、思わず、声が出そうになる。
(ダメっ……ダメぇ、ばれちゃう……っ)
たかちゃんを睨んだら、にやっと笑って動くのは止めてくれたけど、今度は動かずに乳首を攻められた。
『どうしたの?何か』
「っうぅん……ちょっとっ、外に……猫、かなんか」
『ああ』
猫が居るわけじゃ、なくって。
猫みたいな声が、出ちゃいそうになる。
「ぁっ……明日に備えて、もう、寝るね?」
『そうだな……里緒?』
「なぁ、に?」
『愛してる、お休み』
「うん。愛してるよ、た……ゆうちゃん。おやすみ、っ…………っぁああんん!!」
通話終了をタップして切れたことを確認するや否や、私は大きく喘ぎ声を上げた。
「あ、や、ばかぁっ、たかちゃ、だめっ」
「は。お前すげえ感じてたじゃん」
「やっ……ちがっ……」
「俺の名前、呼びかけただろ。気をつけろよ?明日からっ」
「っ、あ……あ、あ、ん」
「そうだ。練習しとけよ。ユウって呼んでみろ」
「え?え、」
どうしてそんな事言うの?って、思ったけど。
たかちゃんの目は、真剣だった。
「ゆ、う……」
「そうだ、里緒」
「ゆうちゃん……ゆうちゃんっ、ゆうっ……」
ここに居ない人の名前を呼んで、しがみつく。
でも、違う……違うって、体はちゃんと分かってる。中も離したくないみたいに、ナマのたかちゃんを、きゅうきゅう締め付けてる。
けど、この恋人ごっこは、今日で終わり。
明日からは、前みたいに友達に戻るんだ。
そう思ったら離れたくない、って思っちゃって。
脚も、ぎゅっと絡めてた。
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