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想像してください
第1章 想像してください
僕がエステ嬢から受け取ったものは
グレーのボクサーブリーフであった。

(珍しいな。紙パンツじゃなくて、布のボクサーブリーフなんて)

何回も行っている訳ではないが、他のマッサージ店は
紙パンツか裸で施術を受けることが多い。

僕は変わった店だなあと思いつつ、衣服と下着を脱ぎ、
ボクサーブリーフ一枚になるとマッサージベットにうつ伏せに
なり、エステ嬢に声をかけた。

エステ嬢は「はい」と返事をすると、こちらに向き、
ベットの近くまで歩いてきた。

「申し訳ございません。仰向けでお願いいたします。」

普通のマッサージ店ではうつ伏せで開始することが
多いため、自然とうつ伏せになってしまったのである。
そういえばさっきそう言っていたなあと思いつつ、
ちょっと変わったエステ店だなと再び考えながら
仰向けに体勢を変えた。
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