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あなたからは逃げられない
第1章 あなたとの出会い



「明日は学校もないしバイトも休みだからサイトで販売するハーバリウムでも作ろうかと…」


そう、私はコールセンターでバイトをしながら手作りサイトでハーバリウムを売っている。

コールセンターは時給がいい。
だから親の仕送りを使わずに生活している。

自分が使うためのお金も充分なんだけど昔生け花を習わされていたせいかとんでもなく人気になっているのだ。


「ハーバリウム?」

多分龍輝さんは知らないみたいだ。
私はスマホを取り出して画像を出して見せた。


「これ葉月が作ったのか?」

「はい。どうですか?」

「綺麗だな。お前が作るからそうなるんだろうな。」



とんでもない色気を感じてしまい私の顔は多分真っ赤だと思う。

そんな会話をしていると目の前に黒塗りのBMWがやって来て運転手が降りてきて後部座席のドアを開けた。

「じゃ、おやすみなさい。」

私がそういうと龍輝さんは無言で私を車に乗せてその後に自分も乗り込んできた。

「ちょっと!!」

「送る。家を教えろ。」

降りるに降りられない。
龍輝さんが乗っているし自分の方は車がビュンビュン通っていてドアも開けられない。



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