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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ



クリスマスは龍輝さんとたっぷり過ごすことが出来た。
夜にはイルミネーションまで見に行くことが出来て私は久しぶりに楽しいクリスマスを過ごした。



別れ際、龍輝さんは私に真剣な話があると家の近くに車を停めた。


「年末年始ちょっと予定が立て込んでるんだ。
だから会える日が少ないと思う。

それに年明け直ぐに成人式だろ?

たまには実家に帰ってゆっくり過ごしてこい。」


そう、それは必ず帰ってこいと言われている。
成人式できる振袖が出来上がっていると母から連絡が前にあったから。


「うん...」

忙しいと言っているから成人式の振袖姿は見せられないかもしれないと思うと少しショックだった。
見てもらって綺麗だとか可愛いと言ってもらえるとそれだけでハッピーなのに。


すると頭をポンポンと叩く龍輝さんは笑顔で私を見ている。


「成人式までには片付けてお前の振袖姿ちゃんと見に行くよ。だから年末年始は帰って親と一緒に過ごせ。」

「分かった。必ず来てね。」


そう、実家の方で参加するようになっていて中学や高校の時の友達に会えるのが楽しみでもあった。
実家に泊まらないといけないけど...




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