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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ



何故か親に応援されると思っていなかったからなのかどうも腑に落ちない。


私は部屋にあがって綺麗にされたベッドに座りスマホを見る。
龍輝さんからの連絡はなく時間を弄んでいた。


コンコン...
部屋のドアがノックされると外からママの声がした。


『葉月、ちょっといい?』

私はドアを開けるとママは手招きをし二つ隣の部屋に私を呼んだ。

『これね、振袖。楽しみね!

明日前撮りの連絡しといたから撮ってきなさい。



あと...』

「ママ!!!」

『ふふふ。照れちゃってー!』


あと...の後に続く言葉は
『まだおばぁちゃんにはなりたくないから避妊してね!』だって!

それが親の言う言葉か?と思うけどパパがいない時に言うのはママの優しさなんだろう。


それにしてもこの振袖...また高そうなものを作ったなとすこしうんざりしてしまう。

でも人生で振袖なんて着ることないかもしれないから甘えさせてもらおう。
そうだ、美波に連絡して遊んでもらおう。



私は美波にLINEすることにした。
美波は中学、高校も同じで幼馴染だ。



【美波!実家帰ったから遊んでー!成人式までいるから】


既読にならないかなとスマホと睨めっこしていたけどならなくてベッドの上でウトウト...




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