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あなたからは逃げられない
第17章 やめて、許して...




最後までされてはいなくてもあんなことされた私をまだ彼女として隣に置いておくつもりはないと思ってた。

でも、帰ってくる龍輝さんの言葉は私の想像とは逆だった。



「葉月、よく聞いといて。

俺はお前にどんなことがあってもお前と居たい。
こんなことがあったからこそ俺が一緒にいて癒せられるかわかんねぇけど癒してやりたい。
大きな病気が分かってもずっと隣で看病したい。
今より何十キロ太ってポチャポチャになっても愛したいと思ってる。

だから気にするな。
それから俺の事見くびるなよ。お前への想いは強いんだ。」


私は涙が止まらなかった。龍輝さんの想いを受け止め、そして彼の愛情を感じられたから...

ズズっと鼻水をすする。
ありがとうと心の中で伝えながら「あ、ごめん。鼻水ついちゃった。」と言うと龍輝さんは私を少し離しチュッと触れるくらいだけのキスをしてくれた。

リップ音がエレベーターの中に響いている。
あんなことされた後の私の口をひたすらキスし、また抱きしめてくれた。


「今はこんくらいな。軽く消毒。帰ってから全身消毒するから。あんなことがあったこと忘れるくらいの快楽を与えてやるから。」


龍輝さん、ありがとう。



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