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あなたからは逃げられない
第18章 ふたりへの制裁は...


龍輝さんとエレベーターを降りて社長室の前に来ると松井さんが控え室から出てきた。

『すぐに中に連れていきます。入ってお待ちください。』

「光星(こうせい)は?」

『もうすぐ到着されると思います。』

「来たら入ってもらって」



龍輝さんが言った光星さんとは霧島貿易の顧問弁護士の橘光星さんのことだ。初日に渡された役員名簿にの前があったことを覚えている。


龍輝さんが入った社長室に後ろをついていき中に入る。いつものデスクに座るわけではなくデスクの前のソファーに腰を下ろした。

「葉月もここに座りな。」

「でも…仕事中だし。」

「今日はもういい。ってか仕事中って言う割には敬語忘れてんぞ。」

「あ!!!!」

「ははは!もう遅いし今日はいいよ。」


私は言われた通りに龍輝さんの隣に座った。
ふかふかのソファーに包まれこんなのが家にあればなと思っているとコンコンとノック音が響いた。


「はい。」

『松井です。2人を連れてきました。』

「あぁ。」

すると軽々と2人引きずって連れてくる松井さん。
あんな大きな男も松井さんは簡単そうに連れてくる。

松井さんは見た目からは想像もできない力の持ち主なのかもしれない。




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