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あなたからは逃げられない
第3章 それは私のすること


「明日の朝はクロワッサンが冷凍してあるからそれでサンドウィッチでも作ってやる。」


女の子か!ってツッコミたくなるような事を言われた。
ん?ってことは龍輝さんは料理をするんだ...

せっかくだから食べてみようかなと思ったけれど、私だった女の子だから料理くらいできる。
そんなコース料理みたいなものは作れないけどある程度は作れるの。


「いえ!私が作ります。
ハムとトマトとチーズってありますか?」


私の質問に龍輝さんはあったっけ?と言いながら冷蔵庫へ向かっていった。
だから私はその後ろを付いていく。

開けられた冷蔵庫を見てみると整理整頓されていて使いやすそうな冷蔵庫。


「あるな。葉月が作ってくれるのか?」

「はい。なんなら夜もおうちで食べるなら作っておきますよ?」


夜までここにいる訳には行かないから買い物に行ってご飯を作ったら自分のアパートに帰ろうと思っている。

「一緒に食ってくれるなら家で食ってもいい。」

夜もここにいると帰るのが遅くなっちゃう。
どうしようか考えていると龍輝さんは話を続けた。

「買い物なんて行かなくていい。
下のやつか大河原に言って買ってきてもらえ。
重いものなんか持つな。」



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