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あなたからは逃げられない
第4章 気持ちを込めたお料理



「日本酒がいい。」


そう言われたのでお酒がありそうなところを見るといろんなお酒が置いてある。
私はビール派だから日本酒や焼酎は飲まない。


「どれにするの?」

「これにしよう。葉月も飲むか?」


この家には見るからに高そうなお酒やその時に使うグラスなどがたくさんある。
龍輝さんの趣味なのかもしれない。


「ううん。私ビールしか飲まないから。」


4月で二十歳になってそこからビールしか飲んだことがない。一口飲んだことがあるけど美味しいとかは思わなくて飲んでない。

龍輝さんは日本酒を注ぎ私はお茶にした。


「いただきます。」

きちんと言ってくれてご飯を口にした。
美味しいかなと不安に思いながらも次々に口にしてくれる龍輝さんを見て不味くはないんだと自分の中で思う。


「美味い。料理上手なのはいい。すげぇ美味い。」

「ホント?よかった。たくさんあるからいっぱい食べてね。」


作り置きもあるけどたくさん作ったからいっぱい食べてもらいたい。全て美味しいと言ってくれてもりもり食べてくれる。

一通り食べてどうやら炊き込みご飯がお気に入りみたいでおかわりまでしていた。
そして食事を終えて余ったものを保存出来るようにした。



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