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あなたからは逃げられない
第6章 友人への紹介




『葉月ちゃんね!何飲む?』

フレンドリーに話してくれる龍輝さんの友達?に私は明日学校だからジュースをお願いした。


「オレンジジュースで…」

『オッケー。飲めないんだっけ?葉月ちゃんまだ若いよね?いくつ?』


答えていいのか迷っていると答えなくていいと龍輝さんが隣で呟いた。
えー!ケチだと拗ねるお友達。


『いいじゃん!サービスするから教えてよ!』

それからというもの彼は私たちの個室にしばらく居た。
どうやって知り合ったの?とかいくつ?龍のどこがいいの?など色々聞かれてしまった。


「知り合ったのは事故がきっかけで。今は二十歳です。」

『事故?!』

「はい。朝駅まで遅刻しそうで自転車必死に漕いでいたらぶつかってしまって...」


自慢げに話せることでもないから少し小さな声で話しているとそれを打ち消すかのように大きな声が聞こえる。


『龍!もしかして本当に?!』

「うるさい黙れ!」

『事故のことは龍から聞いた。その後ここに来てはあの子が…って言ってたんだよ?
よかったね龍。大事にしなきゃね。』

「分かってるよ。」


二人の会話を聞いて仲良しなのはわかったけど彼が誰なのかは分からないまま…




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