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Aさん ~私を淫らにする人~
第5章 許したストーカー行為
はずかしくて、脇の下が痒くなる。

そして気が付いたのは、私が無反応だったということ。

AVの女優さんのように体をくねらせるとこも、卑猥な声を発することもなく、ただただAさんからされることを反応をせずに受けるだけでいたと言うことだ。それに気付くと、カーッと体が熱くなり、そして(Aさんに嫌われる)ととても不安な気持ちになった。

途端にいつか見たAさんの連れていた女の人を思い出して、あの人はそんなことないんだろうともっと不安になり、本当に自分のことが嫌になった。

「違うんです、初めてだったんです」と今ここにはいないAさんに何度も言い訳をし、そしてあんなことをしなければ良かった、Aさんを部屋に連れてこなければ良かったと後悔した。

それからは、情けない私と自己嫌悪を抱えて、寝たんだか寝られなかったのか分からない一晩を過ごした。
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