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Aさん ~私を淫らにする人~
第10章 思いもしないことが
きっと、二次会のカラオケにでも行って、須藤さんの肩に手を掛けてワイワイと歌などを歌っているはずだと。

いつもそんな事をしていると聞いたことがあるから。

だから長く待つつもりもなくて、15分だけいたら帰ろうと心に決めていたら、そんなことをウダウダ思っている時間もなく石井さんが息を切らしながらやってきた。

「ごめん、待った?」

「いいえ・・・」

意外な展開に戸惑う私。

「案外簡単に皆さんをまけたよ」

「いいんですか、二次会に行かなくて」
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