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Aさん ~私を淫らにする人~
第11章 見られている

きれいに晴れ渡った土曜日のデートは健全だった。
石井さんは自慢の黒いコンパクト・カーで私をアウトレットに連れて行ってくれた。
そこもカップルや家族連れで人がいっぱい。
私達はその混雑する人込みの中を横に並んで歩いたけれど時折腕が触れ合う程度で、石井さんから手を繋いだり肩や腰に手を回してくるようなアプローチをされることはなかった。
ランチにゲーム、そしてスワロフスキーのブレスレットを買ってもらったりと、かかるお金はすべて石井さんが出してくれて、最後に都内に戻ってきてから小さなフレンチ・レストランで夕食を終えてデートが終わった。
待ち合わせた駅の前まで送ってもらい、「じゃあ」と手を上げられて別れると、走り去っていく車の赤いテールランプを見送りながら(やっぱり私はつまらない女なんだ)と何も起こらなかったことに自暴自棄になった。
石井さんは自慢の黒いコンパクト・カーで私をアウトレットに連れて行ってくれた。
そこもカップルや家族連れで人がいっぱい。
私達はその混雑する人込みの中を横に並んで歩いたけれど時折腕が触れ合う程度で、石井さんから手を繋いだり肩や腰に手を回してくるようなアプローチをされることはなかった。
ランチにゲーム、そしてスワロフスキーのブレスレットを買ってもらったりと、かかるお金はすべて石井さんが出してくれて、最後に都内に戻ってきてから小さなフレンチ・レストランで夕食を終えてデートが終わった。
待ち合わせた駅の前まで送ってもらい、「じゃあ」と手を上げられて別れると、走り去っていく車の赤いテールランプを見送りながら(やっぱり私はつまらない女なんだ)と何も起こらなかったことに自暴自棄になった。

