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それでも、好き。
第7章 い・け・な・い・性体験
校門を出ようとすると、雨が降ってきた。

『アッ・・・傘忘れた。』

・・・そうだ!チャンスかもしれない。

土砂降りの中、萌はゆっくりと昇降口に向かって歩き出した。

ゆっくり、ゆっくりと・・・。

『先生・・・。』

「萌〜なんだその格好!」

『雨が降ってきて・・・。』

髪の毛から水滴が滴り落ち着ているセーラー服は体にまとわりついている。

下着どころか、肌までもが透けて見える。

肩がカタカタ震えだした。

「寒いのか?拭くものもないんだよ・・・俺のTシャツで良かったら、拭きな?」

先生は立ち上がり、着ていたTシャツを脱いでホイっと萌に手渡した。

Tシャツを顔に近づけたら、先生の匂いがした。柔軟剤のいい匂い・・・。

先生は、萌の顔を覗きこんだ。

「大丈夫か?」

震えが止まらない。上半身裸の先生を目の前に緊張してきた。今!今なのに。

『先生!』

抱きついた。脇に両腕を回した。吸い付くようにぴったりと重なった。

「わっ・・・萌、やめろって。」

腕に力を込めた。

先生もとっさに萌の背中に手を回してしまった。

萌は体重を預けた。静かに顔を上に向けた。

『せんせい・・・。』

ゆっくり唇を動かして目を閉じた。

ああ、もうこれは、美少女を目の前に常識も何もかも飛んでしまう。

「萌・・・。」

先生は、萌の唇を細い人差し指でなぞると、唇を重ねた。


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