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神話のヒト
第1章 Prologue
それほどに
おもうわけでは
ないけれど
くちをつくのは
しきしまのみち
やしま

あとすこし
そういいきかせ
まつみには
うきよのあした
かずをよむだけ
やしま


いまはただ
さだめのままに
みをまかせ
あしたのひかり
ひとをてらせよ
やしま

21世紀の歌人 やしま よしかた 歌集より

世界がひとつの文明圏に融合し国家や国境が失われてひさしい未来の都市ラビリアシティ そこはかつて東京とよばれていたところであった。
この都市のうみの親は八島良象という一代で財閥となった天才起業家で ひとを愛し富める者からおおきな利益をあげては ないものに再分配し利益還元をさかんにおこなった。
先端工学研究所を設立し極限技術の進歩に貢献した。みずからもすぐれた研究者であった。
かれは21世紀のヒトでこの世紀に人類はおおいなる危機に直面した。異常気象は世界じゅうの国ぐにの穀倉地帯に深刻な被害をあたえた。
極端な食料不足からひとびとは暴徒となり ついに各国の政府は統治する機能をうしなった。
日本もおなじ危機のなかにあったが良象はみずから経営する放送局ファンタジアTVの放送で 施工が容易なハイブリッドフレームとポリエチレンシールドの効率のよい大規模ハウスを数おおく建設し 農業ロボットによる完全自動の農産物の生産を実現する計画にひとびとに参画するようによびかけた。
世界でも例のない重税にくるしんでいた日本のひとびとは世界的な食料危機についに爆発した。そのとき世界のほとんどの国はすでに無政府状態だったが 日本では日本人の穏健な性質からか配給の食料でなんとかもちこたえてきた。それもついにおわりをつげた。
良象も政府を支持しなかった。みずからの責任を棚上げにしてそのツケを重税とゆうかたちで すべて国民に転化した無能な為政者にはうんざりしていた。
かれはこの危機を奇貨としてみずからの手であらたなる日本の将来 未来 を建設しようと決意した。
ひとびとは彼を神話のひととよんでいる。今に伝わる書 THE MAN OF THE SAGA Yosikata Ryouzou Yasima の世界 は いまのひとびとの聖典となっている。
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