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若様の性長日記!・3
第2章 マッサージ師・由香里 再会
いつまでも非常識が身に付かない自分が悲しい。




いや、本当は身に付かない方が良いんだが、社員としては正しくないというところが問題だろう。




「若様は今のところ、梢ちゃんのところで見習い修行中なのよね?」




顎に指を当て、首を傾げる仕草がとても可愛らしい。


けれどオレは昔の梢さんのイメージが、ガラガラと音を立てて崩れていくのが、頭の中に浮かんでいた。




「ええ、まあ…。今回は特例みたいなもんです」




「そうよねぇ。あの梢ちゃんが、大事に育ててきた若様を簡単に手放すことはしないものねぇ」




うんうんと頷かれても、オレはどう答えたらいいのか分からず、アハハと苦笑した。




「まあとりあえず、梢ちゃんが帰ってくるまではわたしが指導者だから。よろしねぇ、若様」




「…はい、よろしくお願いします」




こうなれば、もうとっとと学ぶしかない。




そして梢さんが一日でも早く、帰還することを願おう!




「じゃあまずはぁ、若様、服を脱いでくださいな」




「………はい?」




思考が一瞬、停止した。




「あっちの部屋で、服を脱いでね。カゴの中にタオルがあるから、それで前を隠して、ベッドに横になったら声をかけてください」




―考えること、三十秒。




「…もしかして、マッサージの体験ですか?」




「そぉ。実際どういうマッサージをしているのか、若様に体験してもらいまぁす」




…由香里さん、大事な部分を抜かさないでください。




「えっ? でも下着もですか?」




「そうよぉ。ウチは全身マッサージもするから」


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