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今夜、妻が犯されます
第3章 嫉妬
「今帰ったぞ」

「こんばんは。お邪魔しまあす」

金曜日、私は佐伯を連れて帰宅した。

「お帰りなさい。佐伯さん、いらっしゃい」

恵理子が笑顔で出迎えた。

「こんばんは」

娘の愛莉も玄関で出迎えてくれた。

「また厚かましくお邪魔しちゃいました」

佐伯が殊勝な事を言っている。

「いいんですよ、どうぞ!」

恵理子は佐伯に食堂の椅子を勧めた。

「奥さん、今日もお綺麗ですね」

「ありがとうございます。最近、そういう事誰も言ってくれないから、お世辞でも嬉しいわ」

佐伯の社交辞令に恵理子も社交辞令で返した。

「こいつは今、幸せの絶頂にいるんだよ。だよな?」

私は佐伯を牽制した。

「アハハ」

佐伯は笑ってごまかしている。

「恵理子、もしかしたら、俺達が佐伯と彼女の仲人を頼まれるかも知れないぞ!」

「え・・?もう、そこまで話が進んでるんですか?」

キッチンで夕飯のしたくをしていた恵理子が手を止めて驚いたように聞いてきた。

「いやいや、そんな・・まだ先の話ですよ」

佐伯は手を振って否定した。

「佐伯さん、おめでとうございます」

恵理子は満面の笑みを浮かべて佐伯を祝福した。

満面の笑みを浮かべてはいるが、恵理子の奴、内心ではどうなのだろうか・・?

嫉妬してるのだろうか・・?

そう考えると、私自身も嫉妬している事に気が付いたのだった。

今夜もこの前と同じ状況を作り出すつもりだった。

誰もが不可抗力の状況で、佐伯に超美人な彼女がいると知った恵理子がどんな反応を見せるのか・・?

恵理子に超美人な彼女がいると知られてしまった佐伯はどんな行動に出るのか・・?

怖くもあり、不安もあったが、それ以上に興味津々な私だった。

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