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第4章 後悔

翌日。

私は賭けに出る事にした。

佐伯を口実にして、恵理子を無理矢理にでも抱いてやるつもりだった。

果たして妻は・・恵理子は・・どんな反応を見せるだろうか・・？







その夜。

恵理子がパジャマに着替えている最中を狙って、私は後ろから襲いかかったのだった。

「キャッ・・！あ、あなた・・何をしてるんですか？」

恵理子は黄色い悲鳴を上げて固まっていた。

「久しぶりにおまえを抱きたいんだ！」

私は恵理子を羽交い締めにしながら言った。

「やめて下さい・・！」

恵理子は怒ったような口調で抗議してきた。

「何を言ってるんだ？俺達は夫婦だろ・・？セックスするのは当たり前じゃないか・・？」

「当たり前って・・そんな急に言われても・・」

恵理子は久しぶりの私の求めに戸惑っていた。

「生理は終わったんだろう？久しぶりにおまえを抱きたいんだ！」

私は恵理子をベッドに押し倒した。

「あ、あなた・・いったい・・どうしたんですか？」

恵理子は顔を背けて私を見ようとはしなかった。

「おまえこそ、どうしたんだ？夫に抱かれるのが嫌なのか・・？おまえは私を愛していないのか・・？」

「そ、そうじゃありませんけど・・突然だったし、びっくりしちゃって・・」

恵理子は相変わらず私を見ようとはせず、顔を背けたまま言い訳をしていた。

「佐伯が付き合ってる大沢絵梨花に今度会わせてやる！彼女がどれだけ美人なのか、その目で確かめてみるといい・・」

「・・」

恵理子は、何故、私が突然、そんな事を口にしたのか・・？と驚きながら、不思議そうに私の顔を見た。

「佐伯が・・彼女をやたらと誉めまくるんだ！僕の彼女は世界一の美人だ・・ってな！そして私と2人で飲んでいた時、佐伯が言ったんだよ。課長の奥さんも美人だけど、僕の彼女と比べたら月とスッポンだってな」

私は悔しそうな顔をして作り話をした。

「月とスッポン・・だとよ！俺がこんなに可愛がってやってるのに・・俺の最愛の妻のおまえを馬鹿にしやがって・・！」

恵理子は声も出なかったようだった。