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今夜、妻が犯されます
第4章 後悔
「おい、今度、佐伯が彼女を連れて我が家に挨拶に来たいと言うから、宜しくな」

私は朝食の最中に恵理子に告げたのだった。

「え・・?家に・・ですか?」

恵理子は驚いた様子だった。

「どうして・・家に・・?」

「そりゃ、俺とおまえに挨拶をしたいんだろ・・?」

「そんな・・私に挨拶だなんて・・」

恵理子は困ったような表情を見せていた。

「そんなに気を使うな。どうせ部下なんだし、単なる挨拶なんだから・・」

私は恵理子にそう言い含めながら、笑った。

実はこれも私が仕組んだのだ。

佐伯に2度も抱かれ、情も移りかけてきたこの時に恵理子に罰として冷水を浴びせてやるつもりだった・・







「こんばんは」

「お邪魔します」

その夜。

佐伯と大沢絵梨花が我が家にやって来た。

「おう、いらっしゃい。よく来たな」

「いらっしゃいませ」

2人を私と恵理子が玄関で出迎えた。

「さ、上がってくれ」

「どうぞどうぞ・・」

2人をリビングへ通し、ソファに座るように勧めた。

「改めまして、大沢絵梨花と申します。本日は厚かましくお邪魔致しまして申し訳ありません」

佐伯と交際している大沢絵梨花が丁寧に頭を下げた。

「戸田の家内です。いつも主人がお世話になっております」

恵理子も満面の笑みで挨拶を返した。

「大沢君は随分背が高いな。何センチあるんだ?」

「168cmあります」

私が尋ねると大沢絵梨花がズバリと答えた。

その笑顔は大抵の男なら一撃でノックアウトされてしまいそうな魅惑の笑みだった。

「噂以上にお綺麗な方ね・・」

恵理子は嬉しそうに頷きながら彼女を見上げている。

恵理子も身長が162cmあるのだが、大沢絵梨花と比べると小柄に見えた。

「さて、挨拶はそれ位にして・・」

私は2人をソファに座らせて、恵理子が用意してくれたビールを2人に注いだのだった。

「課長の奥様、お綺麗ですね。品があって、落ち着いてて、清楚な奥様って感じです」

大沢が小声で恵理子を誉めていた。

「ありがとう!確かに昔は大沢君に劣らない美人だったんだよ」

私は妻を誉められて嬉しくなった。

さすがに秘書課にいるだけあって、彼女は社交辞令もお世辞も手慣れたものだった。

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