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えっちなおもちゃ
第7章 絡まりあう気持ちと身体
普通に待ち合わせをして普通にデートする。

凛々子が望んでいたのはこういうものだった。
神崎蒼との身体の交わりは確かに強烈な快楽を導いてくれた。

でも凛々子は普通の恋がしたかった。

普通に愛されて普通に愛する。
我妻の誠実さは神崎の与えるものとは正反対の悦びを凛々子に与えてくれた。

「じゃあ、行こうか?」

「はいっ」

我妻は凛々子のとなりをゆっくりと歩く。
手を繋いでくるかな、と凛々子は期待していたが、流石にいきなりそこまでの進展は期待のしすぎだった。

我妻は最初に近隣に最近グランドオープンしたショッピングモールへと凛々子をエスコートした。
3階フロアまで吹き抜けにした開放的な空間に話題のショップや高級ブティックなどが立ち並んでいた。

「わぁっ凄いっ!」

久々に散歩に連れ出した犬のように凛々子ははしゃぐ。
各店先の前に立ち止まっては目を輝かせる。
そんな光景を我妻は微笑ましく眺めて、急かすことなくゆっくりと付き合った。



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