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MILK&honey
第20章 最初っから、君だけだ

「……へ?……」

「……ブラ……」

 その呟きは、完全に意味不明だった。
 
「……へっ?」

「……と、ガーター……」

 るりちゃんは、さっきよりはもう少しはっきりと呟くと、俺に向かって突進して来た。

「えっ!?るりちゃんっ?!」

「ブラと、ガーター!」

「うわ!るりちゃん、止めっ……」

 突進したるりちゃんは俺を部屋の壁まで追い詰めて、壁際に有ったソファに押し倒した。

「……おとなしくして!」
「え、ちょ……るりちゃんっ!」

 やべぇええええ!!
 るりちゃんが俺の上に、馬乗りになった!!
 しかも、馬乗りになったるりちゃんの目が、据わってる……!!
 ダメだヤられる……!!


「るりー!ごめ……ん?!」
「こら!待……てっ!?」

 ……ちょうど。
 るりちゃんが俺のスカートを捲り上げて膝で太腿を押さえ付け、
 オフショルダーのトップスの肩を強引に肌蹴させ始めた時、
 賑やかに扉が開いて、姫ちゃんと朔が現れ……

「きゃあ!」
「っ済まねえ!」

「待て!違う誤か……い……」

 ……現れ掛けたけど中に入らずに、慌てて部屋から去って行った。
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