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MILK&honey
第20章 最初っから、君だけだ

「……かーさんっ……」

 朔と姫ちゃんが去るのとほぼ同時に、るりちゃんは唸る様に俺の名を呼んだ。
 そして、トップスを肌蹴てた手を緩め、俺の上にへちょっと崩れた。

「……る……り、ちゃん……?」

 俺のこと、襲おうとしてる?
 ……んな訳ねーし。

「ブラと、ガーター……」
「へ?」

 崩れたるりちゃんが落ちねー様に、抱き留める。
 色っぽくても良い体勢だが、全然そういう気にならねー。
 まだ、話は終わった訳じゃねえ。とにかくまずは誤解を解かなきゃ。
 強張った背中をそうっと撫でると、強張った体から少しずつ力が抜けていった。

「……この、紫の……」
「え?」

 るりちゃんは、見えてる肩紐を引っ張った。

「これ、かーさんのだったの……?」
「あー……俺のってか、ヒカリの衣装だけど……なんで?」
「かーさんちで見たの……ブラも、ガーターも」 
「え」

 やっぱり洗濯物見たの?!と思ったら。

「ブラは洗濯機の後ろに落っこってて、ガーターは洗濯機に入ってて、」
「……へっ?」

 るりちゃんを撫でてた手が止まる。

 ガーターは、心当たり有るけど!
 ブラ、んなとこに落ちてたの?!
 
 るりちゃんは、勝手にバッグを開けたりしては居なかった。
 みんな、俺がしてたんじゃん……!

「女の人が、来てるんだなって、」
「……へ?」

 海より深く反省してたら。


「……下着落としてく様な女の人が、来てるんだなって、思ったの。」


 るりちゃんが、爆弾発言をした。

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