この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
MILK&honey
第20章 最初っから、君だけだ

   *

「ただいまー」
「お帰りなさいませ」

 荷物を持って、るりちゃんの手を引いて。
 周りに誰も居ない事を確認して、コンシェルジュの黒田さんに挨拶をした。


 三十分くらい前。衣装を着替えて、るりちゃんの待ってる部屋に戻った。
 どこかの店で飯でもしながら話の続きをしようかと聞いたら、るりちゃんは、店じゃなくて家が良いと言ったのだ。居ない間に姫ちゃんに先に帰ると連絡したらしかったので、じゃあこっそり帰っちゃおっかと二人でタクシーで帰って来た。

 るりちゃんは、着替えの後から、口数が少ない。タクシーでもほぼ無言だった。
 でも、手は嫌がらずに繋いでくれてるから、怒ってるとか嫌われてるとかは、無いと思う……思いたい。


「……えーと……黒田さん?」
「何で御座いましょう」

 るりちゃんと手を繋いで帰って来た俺にも、いつもと全く変わらねー対応。プロだね、プロ。

「……あの……もし出来れば、のお願いなんだけど……」
「はい」

 俺よりも、巧や朔との方が親しい、慇懃なプロのコンシェルジュ。

「……ウチにっ……」

 その人に無理目なお願いをする為に、一旦唾を飲み込んでから、口を開いた。

 
/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ