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少女は愛を歌う
第7章 大人の世界
堀切「わ、悪い…!」
『こちらこそ…すみません…』
ぎこちない雰囲気が漂う。
瑠偉「たかしとおねーちゃんはおとなだからちゅーしたー」
瑠偉が冷やかす。
堀切「瑠偉…お前なー」
瑠偉「わー、おこったー!」
先生は瑠偉を追いかけ回した。
聖羅はその姿を見て…
『…ふふっ』
楓「あー、やっと笑ったわね!出来したよ、瑠偉!」
瑠偉「おー」
『2人とも…すごく似てて…ふふ』
聖羅は笑いが止まらなかった。
堀切「………っ、」
先生は聖羅の姿を見て顔が赤くなっていった。
楓「ダメよ、孝、アンタは一応 教師なんだから」
堀切「知ってるわ!別に…」
瑠偉「おねーちゃん、あっちいこー!」
『うん、いいよ!』
瑠偉は聖羅を連れて子供部屋に連れていく。
そして、先生と楓が残った。
楓「アンタ…あの子に聖羅ちゃんを重ねてるんでしょ」
堀切「…え?」
楓「確かに聖羅ちゃんはあの子に似てるけど…でも過去の事をいつまでも引きずっていても何も変わらないわ…。あの子は諦めな?」
堀切「俺が…殺したも同然だから…そんな事、忘れられないよ…」
先生はペンダントを開き ある写真を見つめる。
楓「……」
楓は黙って先生を見つめていた。
堀切「俺の、初恋だったから」