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遅すぎる初恋
第4章 脱童貞
紫音が触ってたように触ろうとしても自分では、あの感覚を再現することができない。

昨日までは動画を見ながら、自分で励んでいたのに、初めての快感は身体へ異変をもたらすくらい、変わってしまったようだ。
気持ち良いけど、なんか違う。
そんな中途半端な快感。

目を閉じて、想像する。
紫音はどうやってやってた?

「ん…、ふぅ…ん……」

「和哉さんって性欲強い方?」

「えっっ? し、紫音!?」

いつの間にか、お風呂から上がった紫音が俺の足元に座っていて、自身を握っている手の上に自分の手を重ねていた。

襟足長めの金髪からは水がしたっていて、それだけで色気が増している。

「何を考えてたの?」

「そ、それは……」

お前の匂いに勃起したなんて言えるか!!
そんな恥ずかしいこと言えない。

「教えて。さっき抜いたばかりなのに、もうこんなになるなんて、気になる」

俺の手ごと動かすから、オナってるようなされてるような不思議な感覚になる。

「……恥ずかしすぎて言えるわけないだろ」

紫音は動かす手をやめて、俺の上に跨り、見下ろす。
読めない表情。着ている服の首元が開いていて、その下の肌がチラチラと見える。

「男のお前にこんな気持ちになるなんて、俺、変だ」
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