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遅すぎる初恋
第4章 脱童貞
このアングルはヤバい。
どう動いていいかわからず、見よう見まねで動いてみる。
それが、紫音の中の良いところに当たるらしくて、吐息が漏れ、僅かな喘ぎ声も聞こえる。

俺にはダメだって言ったくせに、紫音も同じように腕で顔を隠す。

「……紫音、それダメ。俺も紫音の顔見たい」

紫音の腕をどけ、頭上で押さえつけるように手首を握る。
さっき、浴室で紫音からされたことだけどね。

「和哉さん、意外とSっ気ありそう……」

紫音が何か呟いてたけど、俺には聞こえず、紫音の良いところを探しながら動くのに集中していた。

ある箇所を突くと、顔を歪め「あ、」って声が漏れる。
俺はそれを見逃さず、執拗にそこを攻めた。

「和哉さん……そこだけじゃなくて、こっちも」

そう言いながら、俺の右手を自身のモノへ握らせる。
前と後ろ、両方って……男同士はそれが普通なのか!?

先端から漏れる液体を指に絡めとり、上下に滑らせるように擦ると、何とも言えない表情になる。

その顔、好きかも。

無意識でそんなことを思い、少し強めに手を動かし、それと同じくらい中へ刺激を与えると、ギューっと締め付けられる。

これって気持ち良いってことだよな!?

「あ、ん、んんぅ、かず、やさん、もうダメ。イキそ」

「俺も」

紫音の中で果てた俺はしばらくその体勢から動けずにいた。
何だ、これ。
すげえ、気持ち良い。

紫音から抜くと、いつも以上の精液が出ていた。

「和哉さん、やっぱり好き。すごい好き! こんなに相性良かったのも初めてだったよ」
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