この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
お良の性春
第5章  波乱万丈 若後家 恋の旅立ち
 瞬く間に四十九日の法要が終り、源一郎の遺骨は先祖伝来の墓に納められた。
 しばらくお良の様子を伺っていたお栄は、お良が子を宿していないことを仙太郎に伝えた。
 納骨が済むと、仙太郎はお良の両親、お良の養父母喜多川夫妻を家に招いて、お良の身の振り方について相談した。

 「お良はまだ一人身。子を宿していない」

 部屋の隅に畏まるお良が、さも申し訳なさそうに深々とお辞儀をした。

 「お良さん、そなたを責めているのではない。二人が仲むつまじい夫婦だったのは皆が承知。子は天からの授かりものです」

 お栄のいたわりの言葉は優しかった。

 「それに、こんなことになって、子が出来なかったことは、返って良かったかも知れませんネエ。出来ていれば、その赤子は父親の顔さえ見ることができないのですから」

 お栄の言葉を継ぐように、お梅もまたお良を慰めてくれた。

 「ありがとうございます。皆様の優しいお言葉、痛み入ります」

 母のお鶴がお良に代わっての礼を述べると、緊張していた座に和らいだ空気が流れた。
/119ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ