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第54章 オフ会3

会場から出ていく柚希を見かけた茜は急いでその後を追いかけて部屋の前で追いつくとまずは頭を下げてからこの間の下村の件を謝罪すると柚希は「気にしなくて良いわよ。店へのマイナスって事もないし道具の代金は別に払っていたしね」と下村がペニバン代を別に払っていた事は茜は当然知らなかったので『そうやったん』と呟くと柚希が「それでその…それって凄いの？」と宮内にはわからないように耳打ちして聞くと茜が『ペニバン部門ではNO1の売り上げやで』とこっそり教えた。そして茜が『確か今日のオフ会での販売品の中にあるから後で持って行くわ』と言うとリオが茜を探しているのが見えたので柚希に『ホナ、また後で…」と去っていく。茜が会場に戻るともう準備が終わっていて茜の確認待ちだったのでリオが探していたようだった。茜がOKを出すと開演までまだ少し時間があったのでスタッフ達を隣の部屋で休憩させると「今日、Lさん達、来るかな？俺しばらくぶりの黒服だからそれが楽しみで…」とオフ会でのスタッフ達の事を黒服と称していたので他のバイトが「俺は前回と連続だけどあの3人は何度見ても凄いからな」と話すと「あの…今日ってどんな事をすれば良いんですか？」とどうやら初参加のバイトだったので「そうか黒服は初めてだったな。俺達はトレーに料理やドリンクを持って会場内を歩いていればいいからだけだけど周りに圧倒されて惚けているとクビになるから気をつけろよ。オーナーが仕事に対しては厳しいからな…」と先輩らしく言うと「まぁ、あの場では中々それも難しいけどな」と他のバイト仲間が笑うと先輩らしく言ったバイトが「まぁ、今日一日が忘れられなくなる事は間違いないぜ」と言うと周りの仲間も皆、うなづいている。初参加のバイトはまだリオが男だとは知らずにいるので「俺、バイト初日にリオさんを見てびっくりしましたよ。女の人がいるなんて思ってもいなかったから…」と話すので仲間の1人が「じゃあ尚更忘れられなくなる日だな？」と言うのでまた周りは頷く。そこに茜が来て『矢部は今日は初めてやったナ？』と言うので「はい」と先ほどのバイトに聞くと茜が『ホナ、三田は矢部のサポートについてやってヤ』と話すので三田と呼ばれた先輩らしく言ったバイトは「はい、わかりました」と答えた。